パソコン動画をiPhoneでどこでも再生するAir Video HD
動画をパソコンにたくさん保存している人もいるかと思いますが、それをネットを介してiPhoneでどこでも見れるようにするアプリAir Video HD(エア・ビデオ・HD)について紹介します。
Air Video HDの主な特徴
ネットさえつながれば、iPhoneでもiPadでもパソコンの動画を再生
ネットさえつながれば、ユニバーサルアプリなのでiPhoneでもiPadでもパソコンの動画を再生して見ることができます。
ただし、キャリアの容量制限がありますので、可能ならWi-Fi環境で見るようにしましょう。
動画をMP4に変換してiPhoneに保存できる
Air Video HDは、ネットを介してパソコンの動画をiPhoneで見るだけではなく、それをMP4に変換圧縮してiPhoneにダウンロード保存することができますので、ネットのつながらない場所でも手軽に動画を見れるようになります。
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Air Video HDの使い方
まずは、パソコンにAir Video Server HDをインストールします。
Air Video Server HDのインストール
Windowsでの紹介ですが、基本的にMacの場合も手順は一緒です。
まずは、こちらのサイトにアクセスします。
http://inmethod.com/airvideohd/
そしたら、「Get Air Video Server HD for Windows」というボタンをクリックしてプログラムをダウンロードします。
(Macの場合は、「Get Air Video Server HD for Mac」と表示されます)
設定画面
「AirVideoServerHD-1.0.15.exe (2014/6/21現在のファイル名)」というファイルがダウンロードされたら、それを開いて、「Next」、「Install」とクリックしてインストールを開始します。
最後の画面で、「Start AirVideoServer HD」にチェックを入れて「Finish」をクリックすると「Air Video Server HD Preferences」という設定画面が起動します。
- サーバーを開始/ストップ
- 動画共有フォルダ。パソコンの動画が入っているフォルダをココにドラッグ&ドロップ
- ②のフォルダを選択して「Remove」でフォルダを共有から削除
- チェックを入れてインターネットからのアクセスを有効に
- チェックを入れてポートマッピングをオートに
- サーバーPIN。「Test Connection」をクリックすると123 456 789などのような数字が表示され、接続に必要
- セキュリティを高めるためにクリックしてパスワード入力を
- ⑦をクリックすると表示されるウィンドウ。パスワードを入力して「Change」をクリック
- Conversion Folderは、動画をiPhoneに保存した場合にMP4に変換が行われ、その動画ファイルを保存する場所。「Change」で保存場所を変更できる
- 動画がうまく再生できない場合は、VLSをここからダウンロードしてインストール
手順としては、①でサーバーをスタートさせます。
次に②に動画フォルダをドラッグ&ドロップし、④⑤にチェックを入れ、⑦をクリックして⑧のパスワードを入力します。
その他の項目については、番号と上記のリストを参考にして適宜変更してください。
iPhone用のAir Video HDは、様々な動画形式に対応していますが、うまく再生できない場合は⑩の下記のサイトからVLCというソフトをインストールすることでコーデックが追加されて再生できるようになります。
http://www.videolan.org/vlc/
なお、通常でAir Video HD Server Preferencesを起動する場合は、画面右下のインジケーターから起動します。
Macの場合は、画面右上です。
利用時の注意
自宅などのパソコンの動画をiPhoneでどこでも再生できるようにするということは、専用のサーバーソフトをインストール、及び常にパソコンをネットにつながる環境で、常に起動しておく必要があります。
iPhoneで動画を再生させるための準備
Wi-Fiで自動接続
上記の設定画面が完了したら、続いてはiPhoneでの動画を再生させるための準備です。
iPhoneのネット接続がWi-Fiでつながれ同じネットワーク内の場合、アプリを起動するだけで下図のようにWindows又はMacのサーバーに自動で接続され、動画を閲覧できるようになります。
Server PINで接続
上記のように、同じWi-FiネットワークになくLTE接続などの場合、上図のようには表示されませんので、手動でServer PINを入力して登録する必要があります。
画面左上の「+」をタップして先ほどのAir Video Server設定画面に表示された「123 456 789」のような9桁のServer PINを入力して「Add」で加えることで動画を閲覧できるようになります。
なおLTE接続の場合、キャリアによっては利用制限が3日で1Gを超えた場合、速度が低速になる制限があるのでなるべくWi-Fi環境で使うようにしましょう。
ルーターのポートを開放して接続
Server PINで接続の接続がうまくいかない場合、ルーターのポート開放が必要になってきます。
まずは、「Air Video Server HD Preferences」の設定画面の画面右上にある「Server Status」というボタンがあるので、それをクリックすると下記のようなサーバーのステータス画面が表示されます。
Networkの「External Address」と「External Port」をメモっておきます。
続いてはルーターのポート開放ですが、持っているルーターのデバイスによって設定方法が異なりますので、ネットで「WZR-HP-G302H ポート開放」のように「ルーターの型番 ポート開放」と入力して検索して調べてみてください。
サンプルとして、WZR-HP-G302Hでのポート開放方法を紹介します。
パソコンのブラウザのアドレスバーに「http://192.168.11.1/」と入力し、ユーザー名「root」と入力して設定画面に入ります。
(パスワードはデフォルトではなしになっていますが、設定している場合はそれを入力してください)
設定画面に入ったら、メニューの「ゲーム&アプリ」、①グループ名、②エアステーションのInternet側IPアドレス、③任意のTCP/UDPポートに先ほどの「External Port」を入力して、④で新規追加します。
後は、iPhoneでの追加です。
画面左上の「+」をタップし、「Specify Manually」のHostに先ほどの「External Address」を追加し、Portには「External Port」を入力して「Add」で完了です。
Air Video HDの操作
うまく設定が行えたら、サーバーに接続してみましょう。
Windows又はMacを選択します。
パスワードを聞かれますので、先ほどの「Air Video Server HD Preferences」の設定画面で設定したものを入力します。
するとこんな風にパソコンで設定した共有設定したフォルダを選択することで、共有フォルダ内の動画を再生することができます。
表示されない場合は、画面を下に引っ張って更新してください。
動画をMP4に変換してiPhoneにダウンロード保存
パソコンで共有した動画がこんな風にリスト表示され、iPhoneで再生できるようになります。
ネット接続せずに予めパソコンの動画ファイルをiPhone用に変換してダウンロード保存することで、オフラインでも閲覧できるようになります。
動画を選択して「Download」を選択します。
すると、ダウンロードの設定画面に移動します。
基本的にiPhone用に動画がmp4に変換されてダウンロードが行われます。
「Maximum Download Quality」のスライドバーでクオリティを設定して「Start Download」でダウンロードが開始されます。
「Convert Only」はパソコンでの動画変換のみが行われます。
続いては「Download Queue」フォルダに自動でキューが登録され、ダウンロードが開始されます。
完了したら「Downloads Files」を選択します。
すると、ファイル自体は既に圧縮したファイルがダウンロードされたのですが、実際には約226MBあったファイルが約1MBまでMP4に変換されて圧縮されました。
ネット接続だけでなく、こうやって動画変換アプリとして使えますので、便利ですね、いいですねー。
なお、Air HD Serverが古いとこんな表示がされダウンロードできませんので、新しいサーバーをダウンロードしてインストールしてください。
再生画面を縮小表示
動画の再生画面で画面を下にドラッグするとこのように、縮小表示ができます。
止めるには左にスワイプです。
リストでの動画増えた場合には便利です。