アプリ作成気分!?iOSの操作を組合せて自動化するアプリWorkflow
20歳以下が開発したアプリ、Apple – iPhone in Business – Apps、Apple Design Awards 2015など、Appleが現在イチオシのアプリとして様々な場所で取り上げているアプリにWorkflowがあります。
Workflowの主な特徴
様々なiPhoneの機能を組合せて自動化してくれる
例えば、iPhoneでスクリーンショットを大量に撮ったとして、それを1枚ずつ選択して削除するのは面倒です。
スクリンーンショットの抽出、プレビュー、削除確認、これらの機能を一つに組み合わせて実行ボタンをタップするだけで簡単に一括削除できます。
例えば、ツイッター、Facebook、インスタグラムへの投稿をボタンひとつで簡単に投稿できます。
このようにWorkflowは、バラバラのiPhoneの機能やインストールしたアプリを一つにまとめあげて、独自にカスタマイズして一つの新しいアプリを作っているような感覚で使うことができます。
作成した機能を共有できる
様々なアクションと呼ばれる機能を一つにまとめあげたものをワークフローと呼びますが、世界中で作成された便利な機能がギャラリーとして公開されています。
作成するのが面倒な人は、便利そうなものを探しだしてインストールするだけで簡単に使うことができます。
残念なのは日本語に対応していないということです。
英語に抵抗がない人にはぜひとも一度、使ってもらいたいアプリです。
目次
Workflowの使い方
チュートリアル
アプリを起動すると「写真を3枚撮り、それをGIFアニメ化して共有する」というワークフローを作成するチュートリアルが紹介されます。これに基づいて基本を紹介していきます。
アプリを起動したら「Get Started」で開始しましょう。
ワークフローの作成は基本的にアクションと呼ばれる機能をドラッグして組み合わせていくだけのシンプルな操作となっています。
まずはカメラが起動して写真を撮影をするための「Take Photo」アクションを右にドラッグします。
そうすると写真撮影のための設定が表示されます。
写真の撮影枚数、前面・又は背面カメラの設定を行い、終わったら画面を右にスワイプして戻ります。
上記の設定が終わったらGIF化するためのアクション「Make GIF」とプレビュー用のアクション「Quick Look」も同様の手順で右にドラッグ追加します。
そして最後は、Facebookやメール、ツイッターなど、共有したいツールを選んで同様に右にドラッグします。
「Sikp」でこの共有アクションを飛ばすこともできます。
アクションを設定するとこの最終画面に戻ります。
画面上部の再生ボタンをタップすると、自動でカメラが起動し、写真を3枚撮影するとアニメGIFが作成されプレビューで確認確認完了後にメールに添付された状態になります。
以上が基本的なチュートリアルの作成と使い方です。
ワークフロー作成サンプル
一から自分で作成するのは、大変なので既にあるものを改造することで、内容を理解しつつ自分の独自のワークフローを作成することができます。
ワークフローとは、同様の似たようなアプリにIFTTTというのがありますが、それのレシピと似たようなもので、様々なアクションを一つの機能にまとめあげたものだと思えばいいでしょう。
Scan QR Codeワークフローのダウンロード
Galleryに「Scan QR Code」というワークフローがあり、これはQRコードで読み取ったデータがURLならSafariブラウザを開くというシンプルなものになっています。
これを下記のように改造してみようと思います。
- URLにjpg(画像の拡張子)が含まれていれば、iCloud Driveに保存
- URLにituens.apple.comが含まれていれば、Safariを開く
- 上記以外はChromeで開く
まずは、GalleryからScan QR Codeを選択。
「GET WORKFLOW」をタップして自分のワークフローとしてダウンロードします。
ここで予めどんなアクションがあるのかをチェックしておき、流れを確認しておくといいでしょう。
ざっとの流れはこんな感じです。
- カメラが起動して、QRコードの読込
- それをクリップボードにコピー
- URLをチェックし、httpが含まれているかをチェック
- 含まれていればSafariを起動
- 含まれていなければ何もしない
追加された「Scan QR Code」のアイコンをタップします。
Scripptingアクション「IF」の追加
続いては画面下部の「Actions」、「Scripting」と進みます。
次はIFのアクションを追加します。
アクションをタップすると英語で詳細が表記されています。
星のアイコンをタップでお気に入り登録できて、素早く使うことができるようになります。
追加した「IF」アクションは最初のIFの下にドラッグします。
最初のIFは、URLに「http」が含んでいるかをチェックし、含んでいる場合にさらに、二つ目のIFのValueに「jpg」入力でURLに画像の拡張子「jpg」が含まれているかをチェックしています。
IFの中身はざっとこんな感じです。
If
Input Contains //入力内容を[含む]
Value http //値(ここの例では「jpg」)
//上記条件が満たされた場合の実行アクション
Otherwise
//条件が満たされない場合の実行アクション(無しでもOK)
End If
コンテンツをダウンロード、保存のアクションを追加
ギャラリーの中に「File Downloader」というワークフローがありますが、その中身を見るとこんな風になっています。
- Get Clipboard (クリップボードの中身をコピー)
- Get Contents of URL (URLのコンテンツを取得)
- Save File (ファイルをiCloud Driveに保存)
そんでこれを活用して下記の2つのアクションを追加します。
「Actions」→「Web」→「Get Contents of URL」
「Actions」→「Documents」→「Save File」
最後に下記のように再びIFを追加してURLに「itunes.apple.com」が含まれていたらSafariを起動し、含まれていなかったらChromeを起動するようにします。
これで一旦、作業は終了して画面右上の設定アイコンをタップします。
設定画面です。
ここではホーム画面にアイコンを追加して通常のアプリのように使用できるようにしたり、作ったワークフローの共有ができます。また、アプリで使用する「拡張機能」としても利用できます。
ここぺは通常のホーム画面に「Add to Home Screen」で追加してみましょう。
ホーム画面には、Safariのブックマークと同じ要領で登録します。
画面下部の真ん中の共有ボタンをタップ、「ホーム画面に追加」、「追加する」でホーム画面にアイコンが追加されます。
後はそれをタップして動作を確認するだけです。
使う用途があまりないかと思いますが、とりあえずは共有しておきます。
Scan QR Code Plus
おすすめなワークフロー
自分で作成するのもいいですが、既に公開されているものを活用する共有の楽しさもあります。
そんなわけで、いくつかのワークフローについて紹介します。
なお、Safariからダウンロード・インストールしたものは、実行する時にアラートがでますが、「Run Wokflow」を選択すればそのまま使えます。
Delete Selected Screenshots (v5)
スクリンーンショットをたくさん撮っている人にはお薦めなスクリンーンショット削除のためのもので、枚数を指定して削除することができあmす。
Delete Selected Screenshots (v5)
Save from Instagram
インスタの画像を保存してくれます。
アプリでURLをコピーして実行です。
Save from Instagram
Get Lyrics
iPhoneの音楽アプリで再生している音楽の歌詞を検索してくれます。
基本的に取得した音楽の曲名と「Lyrics」というキーワードで検索しているので、うまくいかない時はURLの「Lyrics」を「歌詞」に変えてみるといいでしょう。
Get Lyrics
Upload Screenshots
指定したスクリーンショット画像を自動でDropboxにアップしてくれます。
Upload Screenshots
Cross-Post
ツイッター、Facebook、インスタグラムに同時投稿できます。
予め設定画面で各アカウントと連携しておく必要があります。
Cross-Post
Download YouTube
ちょっとグレーゾーンなもので、ブラウザの拡張機能から利用します。
Download YouTube
- アプリ名:Workflow: Powerful Automation Made Simple
- 販売者:
- 価格(掲載時): 400円
- アプリサイズ:31.3MB
- バージョン(掲載時):1.2.3